同じ元画像、同じ拡大位置、同じ出力方式で、一度に1項目だけを変えてください。複数の値を同時に動かすと、どの調整が改善または悪化をもたらしたのか確認しにくくなります。
DrowPackの現在のプリセット値
クイックモードとエキスパートモードは、単なる名前ではありません。ボタンを選ぶと、次の基準値が設定されます。この表は、2026-07-19時点のツール実装と直接照合して作成しました。
| モード | 検出しきい値 | 色数 | ディテール | シャープネス | 小さな点の除去 | 主なオプション |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 線画 | 150 | 2 | 8 | 8 | 2 | 背景を除去 |
| ロゴ | 128 | 128 | 8 | 3 | 1 | 元の色を維持 |
| シルエット | 128 | 2 | 5 | 6 | 4 | 背景を除去 |
| シンプルカラー | 128 | 160 | 8 | 2 | 1 | 元の色を維持 |
| 写真トレース | 128 | 128 | 8 | 1 | 1 | 元の色を維持 |
| 高品質イラスト | 255 | 256 | 10 | 10 | 1 | 外周の背景だけ除去、白い境界を抑制、人工的なstrokeを除去、隙間補正1.0 |
プリセットは結果を保証する値ではなく、出発点です。同じ「ロゴ」でも、元画像が200pxのJPGか3000pxのPNGか、境界に影があるかで結果は変わります。高品質イラストモードはできるだけ多くの情報を残す代わりに、処理時間とSVGの複雑度が大きく増えることがあります。
各調整値が実際に変えるもの
検出しきい値
白黒線画とシルエットで、どの明るさまでを前景とみなすかを決める基準です。値を大きくするだけで薄い線を拾える場合がありますが、紙の汚れや影も一緒に取り込むことがあります。カラートレースでは色保持処理の影響の方が大きいため、この値を最初に動かす理由はあまりありません。
色数
カラートレースで区別するパレットの複雑さです。増やすと細かなグラデーションをより多く分割できますが、似た色の小さなpathが増えます。色面中心のイラストでは、実際に使われている代表色より少し余裕のある値から始め、ファイルが重い場合は最初に下げてみてください。
ディテール
曲線の単純化とトレース時の作業解像度に影響します。高い値は小さな装飾を残しやすい一方、ほこりや圧縮跡まで形にすることがあります。輪郭が角ばって見えるからといって、無条件にディテールを上げる前に、より大きな元画像を使う方が有効ではないか確認してください。
画質補正
線画のコントラストと境界を強調し、一部のカラーモードでは保持した色の境界を明瞭にします。強すぎると、細い線の周囲に二重の輪郭や粗い縁が現れることがあります。小さなJPGの圧縮ノイズを「復元」する機能ではありません。
小さな点の除去
一定サイズより小さい連結断片を減らし、ノイズpathを抑えます。紙のほこりには有効ですが、瞳のハイライト、星、まつ毛など、意図された小さなディテールも消えることがあります。シルエットでは比較的高く、繊細なイラストでは低く始めるのはこのためです。
色面の隙間補正
隣り合う色のpathがブラウザでアンチエイリアスされたときに見える細い白い隙間を減らすため、各fillと同色の細いstrokeを加えます。初期値1.0は問題解決の出発点です。広げすぎると境界が太くなり、小さな穴がふさがることがあります。
目に見える問題から調整値を探す
| 見える問題 | 最初に確認 | 最初の調整 | 避けたい対応 |
|---|---|---|---|
| 薄い線が消える | 元画像のコントラストと解像度 | 線画モードで検出しきい値を少し調整 | 色数とディテールを同時に最大まで上げる |
| ほこりのような点が多すぎる | JPGの圧縮跡の有無 | 小さな点の除去を1段階上げる | シャープネスを上げて点まで強調する |
| 色面の間に白い細線が出る | 100%表示でも見えるか | 隙間補正0.8–1.0を比較 | stroke幅を大きく上げて形を変える |
| 内部の白いハイライトが消える | 背景の除去方式 | 外周の背景だけを除去 | すべての白を透明にする |
| ファイルが大きすぎる | path数と色数 | 色数、その次にディテールを下げる | SVGZ圧縮だけで編集の複雑さまで解決したと考える |
| 輪郭が階段状に見える | 入力画像のピクセル自体 | より大きい、または単純化した元画像を使う | トレースpathをさらに細かくする |
| 小さな穴がふさがる | 隙間補正と点の除去 | stroke幅または点の除去を下げる | 検出しきい値まで同時に大きく変える |
入力別に再現できる調整手順
白黒線画
- PNGの元画像を用意します。白い紙の背景と線のコントラストを先に確認します。
- 線画プリセットを適用します。初期値で全体の輪郭がつながるか確認します。
- 薄い線だけを確認します。欠けた場合に限り、検出しきい値を小さく動かします。
- ほこりを整理します。小さな点の除去を1段階ずつ上げ、必要な点が消える境目を探します。
- 100%と400%を比較します。実際の使用サイズと拡大表示の両方で、線が自然か確認します。
ロゴとアイコン
- 可能なら透過PNGまたは元のSVGを使います。小さなJPGキャプチャーでは、境界の色がすでに混ざっています。
- ロゴプリセットから始めます。元の色を維持した状態で、代表色が合っているか確認します。
- 色数を実際の構造に合わせます。2~6色のロゴなら、128色は不要な場合があります。
- 角と文字の穴を確認します。小さな点の除去や隙間補正が内部の空間をふさいでいないか確認します。
- エディターでpath構造を確認します。色の変更とサイズ変更が実際にできるか試します。
複雑なカラーイラスト
- まず元画質SVGを作ります。見た目を比べる基準を確保します。
- 純粋なベクターが本当に必要か再確認します。Web表示だけが目的なら、元画像の保持の方が安定することがあります。
- 高品質イラストを試します。外周の背景と内部の白いディテールが区別されているか確認します。
- ファイルが重い場合は、色数から下げます。次にディテールを1段階ずつ下げ、小さな断片を減らします。
- 意図された質感の損失を記録します。自動単純化で失われた細部が許容できるか判断します。
設定では解決できないこと
トレーサーは入力ピクセルから境界を推定するだけで、元の作者が描いたベジェハンドルや、隠れている輪郭を知ることはできません。次の問題は、スライダー調整より元画像の交換や手作業での整理の方が直接的な解決になります。
- 小さなJPGにすでに生じているブロックノイズやモスキートノイズ
- ピントがぼけている、または引き伸ばされた低解像度ロゴ
- 影と被写体の境界が同じ明度の写真
- 数万個のpathを少数の意味ある図形に再構成する作業
- 商標、カッティングライン、図面レベルの正確な曲線
自動生成結果は下書きと考え、カラーモード、フォントのアウトライン、閉じていないpath、重なり順、印刷会社の要件を、実際に使用するエディターで別途確認してください。
テスト記録の書式
良い結果が出た設定を見つけ直すには、ファイル名にモードと主な変更だけを残す方法が便利です。例:logo-colors16-detail7.svg、line-threshold145-noise3.svg。
- 元ファイル名とピクセルサイズ
- 選んだプリセット
- 初期値から変えた項目と値
- 出力SVGのファイルサイズ
- 400%表示で確認した箇所
- 採用または破棄した理由
