画面の状態メッセージを読み、形式 → ファイル容量 → 展開後の幅と高さ → ブラウザー・通信 → ベクター複雑度の順で絞り込みます。拡張子だけを変えたり、同じファイルをZIPに入れたりしても、中身の形式や原因は変わりません。
実際に適用される上限
DrowPackは、アップロードしたファイルのバイト数と、画像を展開した後の画素寸法を別々に検査します。10MBのPNGでも、展開後に64メガピクセルを超えれば最初の容量検査を通過した後で失敗します。反対に、解像度が低くてもPNG自体が32MBを超えればアップロード段階で止まります。
| 対象 | 現在の上限 | 上限時の動作 | 直接的な解決方法 |
|---|---|---|---|
| PNG、JPG、WebP | 1ファイル最大32MB | 画像ファイルが大きすぎると表示 | 画素寸法を下げるか、不要なメタデータを除いて再書き出し |
| SVGのアップロード | 1ファイル最大8MB | SVGファイルが大きすぎると表示 | 未使用path、メタデータ、非表示要素を整理するかPNG/WebPを使用 |
| PDFまたはAI | 1ファイル最大40MB | PDF/AIファイルが大きすぎると表示 | 必要な最初のページだけを保存するか、画像プレビューを書き出す |
| 展開後の一般画像 | 1辺最大16,384px、全体最大64MP | 画像の解像度が大きすぎると表示 | 長辺と総画素数の両方を下げて再書き出し |
| PDF/AIの先頭ページ描画 | 1辺最大8,192px、全体最大12MP | この範囲内へ描画倍率を自動制限 | より細部が必要なら対象アートボードをPNG/JPGへ直接書き出す |
64MPは幅と高さの合計ではなく、掛け算です。12,000×5,000pxは60MPで、1辺16,384pxの条件にも収まります。10,000×7,000pxは各辺が短くても70MPになるため失敗します。ファイル情報または編集ソフトの画像サイズ画面で、長辺と総画素数を同時に確認してください。
DrowPackはPDF/AIの先頭ページだけを白い背景のプレビューcanvasへ描画します。その後の画像出力とSVG変換は、この描画結果を基準にします。別ページ、元レイヤー、指定したラスタライズ精度が必要なら、対象ページやアートボードを編集ソフトから先に書き出してください。
遠回りしない診断順
- 状態メッセージを正確に控えます。「ファイルが大きすぎる」「解像度が大きすぎる」「PDF互換データがない」では対処が異なります。
- 空のファイルではないか確認します。0バイト、同期前のクラウド上の仮ファイル、中断したダウンロードは、正常な実体を再取得する必要があります。
- 拡張子ではなく実際の形式を確認します。対応形式はPNG、JPG/JPEG、WebP、SVG、PDF、PDF互換AIです。別形式の名前を
.pngに変えてもエンコードは変わりません。 - 上の表とファイル容量を比べます。容量超過なら、ブラウザーを変える前に元ファイルを小さくする必要があります。
- ラスター画像では展開後の寸法を確認します。1辺16,384pxと全体64MPを別々に判定します。圧縮率が高いファイルは、ディスク上で小さくてもメモリー上で巨大になることがあります。
- PDF/AIでは互換性と通信を確認します。AIにはPDF互換データが必要です。PDF描画ライブラリーを読み込めないという表示なら、先に通信状態を戻して再試行します。
- アップロード後の出力だけが失敗するなら、作業量を減らします。プレビューcanvas、色数、ディテール、小さな断片、path数の順で減らします。
デザイン形式ごとの解決方法
AI:PDF互換データを含めて保存
.aiという拡張子だけでは、ブラウザーはIllustrator固有データを解釈できません。IllustratorでPDF互換データを含めて保存し直すか、対象アートボードをPNGまたはJPGへ書き出してください。「PDF互換データがない」という表示はファイル名の誤りではなく、ブラウザーが読めるPDF表現が内部にないことを示します。
PSD:統合したプレビューを書き出す
DrowPackはPSD原本を直接開きません。Photoshopまたは互換編集ソフトで表示結果をPNG、JPG、WebPのいずれかへ書き出してからアップロードします。透明背景が必要ならPNGまたはWebP、不透明な写真や絵画調の画像で容量を抑えたいならJPGが適しています。.psdを.jpgへ改名するだけでは書き出しになりません。
PDF:先頭ページと描画ライブラリーを確認
必要な絵が2ページ目以降にある場合、そのページを1ページの新しいPDFとして保存するか画像へ書き出します。「PDF描画ライブラリーを読み込めない」と表示されたときは、ファイルを作り直す前にオフライン状態、通信ブロック、ブラウザー拡張機能を確認してください。一般的な描画失敗では、破損またはブラウザーが読めない構造の可能性があるため、編集ソフトで新しいPDFとして保存し直すと切り分けやすくなります。
SVG:8MBのアップロード上限とプレビュー保護を区別
DrowPackへアップロードするSVGの上限は8MBです。一方、新しく生成した純粋ベクターをページ内で表示する際には別の保護基準があります。生成SVGが1,800,000バイト(約1.8MB)を超えるか、pathが9,000個を超えると、ブラウザーの停止を避けるためページ内描画だけを省略します。SVGデータは残り、ダウンロードはそのまま可能です。「プレビュー省略」は変換失敗ではありません。
白い隙間、白い縁ノイズ、重すぎるベクター
似て見える問題でも、調整方向は異なります。結果を100%で確認し、隣接する色面の間に均一な細線があるのか、輪郭に小さな白い断片が散っているのか、path数によって画面全体が遅いのかを分けて判断します。
| 見える症状 | 最初に変える設定 | 効果の理由 |
|---|---|---|
| 塗り面の間に細い白い隙間 | 色面の隙間補正を有効にし、幅を0.8〜1.0で調整 | 各fillと同色の細いstrokeがpath間の描画隙間を覆う |
| 縁に小さな白い点や断片 | 色数を下げるか、小さな点の除去を強める | アンチエイリアスの中間色が別pathになる量を減らす |
| 写真トレースのSVGが非常に大きい | 色数とディテールを下げる | 色領域と境界が減り、path数とファイル容量がともに下がる |
| ロゴや線画が不必要に複雑 | 写真モードではなくロゴ・線画専用モードを使用 | 入力構造に合う追跡条件を使える |
| 複雑な絵が純粋ベクターでは重すぎる | 元品質SVGまたはPNG/WebPを選択 | 写真のような質感を数千pathで再現する必要がなくなる |
元品質SVGは見た目を保つため、SVGコンテナー内にラスター画像を格納する方式です。色面をpathとして個別編集できる純粋ベクターとは目的が違います。path数を品質点数として扱わず、編集可能な形状と見た目の忠実度のどちらが必要かで選びます。
SVGZまたはZIPのダウンロードに失敗する場合
SVGZはCompressionStreamに依存
SVGZはSVGテキストをgzip圧縮した形式です。DrowPackはブラウザーのCompressionStream機能を使うため、この機能がない環境ではSVGZ操作を利用できないか、未対応と表示されます。圧縮エラーでもベクター結果は失われていません。正式な代替手段は通常のSVGをダウンロードすることです。同じベクター内容を非圧縮で保存し、必要なら後で別のツールからgzip圧縮できます。
ZIP失敗時は現在の画像寸法を先に下げる
パッケージ作成では、現在のプレビューcanvasから複数のJPGを生成し、最新のSVGがあれば追加して、ブラウザーのメモリー内でZIPを組み立てます。「ZIP作成に失敗しました」と表示されたら、現在のcanvas寸法を小さくしてから再作成してください。同じ大きな入力を再アップロードしたり、更新だけを繰り返したりしても必要メモリーは減りません。重要なSVGが完成している場合は、canvasを変更する前に個別保存します。
- メモリーを多く使う他のタブを閉じて、一度だけ再試行したか
- プレビューの長辺を実際の公開用途に必要な寸法まで下げたか
- 巨大な純粋ベクターでは色、ディテール、小pathの生成量を減らしたか
- SVGZだけが失敗する場合、通常のSVGは保存できるか
- 更新やブラウザー変更の前に、完成した結果を保存したか
再試行前の30秒確認
- 失敗した段階を分類します。バイト数、展開寸法、形式、描画、出力のどれに関する表示かを見ます。
- 数値を照合します。ラスター32MB、SVG 8MB、PDF/AI 40MB、展開画像16,384px・64MPと比較します。
- 形式固有の条件を満たします。AIはPDF互換保存、PSDはPNG/JPG/WebP書き出し、複数ページPDFは必要ページを先頭として分離します。
- 入力が開く場合だけ複雑度を下げます。canvas寸法から始め、その後に色数とディテールを調整します。
- 代替出力を使います。SVGZが使えない場合はSVG、純粋ベクターが非現実的に重い場合は元品質SVGまたはPNG/WebPを選びます。
この確認後も特定の原本だけが失敗する場合、原本を残したまま編集ソフトから小さな試験用コピーを書き出してください。そのコピーが開けば、ブラウザー自体よりも原本の構造や規模が原因である可能性が高くなります。
